2024年10月の月例会が開催されました。
今回は急成長を遂げている30代前後の若手経営者3名をお招きし、それぞれの事業展開や経営哲学についてご講演いただきました。
■株式会社GrandCentral 代表取締役CEO 北口拓実氏(29歳)
北口氏は、町工場の4代目として生まれ、キーエンスで2年連続トップセールスを達成後、2021年に創業。営業代行・コンサルティング事業を展開し、創業からわずか4期目で急成長を遂げています。
「事業に命をかけている」という強い信念のもと、400社以上の取引実績を積み重ね、社員のモチベーション向上策として業績連動賞与を導入。若さを活かし、平日のコアタイムを全て社外活動に充て、精力的な営業活動を展開されています。また、オフィス環境への戦略的な投資など、型破りな施策で採用活動でも成果を上げられています。
■株式会社TOKIUM 代表取締役 黒﨑賢一氏(33歳)
黒﨑氏は、20歳で起業し、「未来へつながる時を産む」をミッションに掲げ、バックオフィス支援のSaaS事業を展開。4年間で毎年2倍の成長を続け、現在2,500社以上の顧客基盤を持つまでに成長されました。
特筆すべきは、社員のモチベーション向上策として、金銭的インセンティブではなく「人間関係資本」を重視。200名の全社員に手書きの手紙を書くなど、独自の組織づくりで3年で9割という高い定着率を実現されています。また、採用活動では大学の体育会との連携を深め、チームワークとリーダーシップを備えた人材の採用に成功されています。
■株式会社M&Aクラウド 代表取締役CEO 及川厚博氏(35歳)
及川氏は、「テクノロジーの力でM&Aに流通革命を」というビジョンのもと、M&A仲介のプラットフォームを運営。すでに学生起業で2度のバイアウトを経験され、現在は時価総額1兆円企業を目指し邁進されています。
社員のモチベーション向上策として、社員ファンドや社員出資制度を導入し、3回にわたり実施。採用活動では、候補者一人一人に向けて徹底的な準備と情熱を注ぐ独自のアプローチで、優秀な人材の確保に成功されています。また、競合対策として、徹底的なリソース投下と戦略的なアプローチで市場シェアを拡大されています。
3名の経営者に共通していたのは、若さを武器に常識にとらわれない経営手法で市場を切り開き、社員との強い信頼関係を築きながら、圧倒的なスピードで成長を遂げているという点です。それぞれの経営者が掲げる大きなビジョンと、その実現に向けた具体的な取り組みについて、参加者一同、大変刺激的な学びの機会となりました。
EO Tokyo Central では、毎月一度の月例会を開催し、学びや交流の場を通して、起業家の成長を支援しています。来月の月例会もお待ちしております。
記事制作:EO Tokyo Central マーコム委員
株式会社オレコン 代表取締役社長 山本琢磨氏