EO Member Interview Series
# # 自分らしい経営 # 時間の使い方

一番大事なことに、一番時間を使っていますか。

EO入会から約5年で、売上は約9倍。株式会社アーラリンクの高橋翼さん(EOネーム:つばさ)が語るのは、メンターとの対話を通じて見えてきた「自分らしい経営」だ。自分の武器を知り、やることを絞り、時間の使い方を振り返る。しょうちゃんが聞く、EOの学びを事業の成長につなげる実践。

つばさ
Interviewee
高橋 翼(つばさ)
株式会社アーラリンク 代表取締役
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しょうちゃん
Interviewer
桜木 笑語(しょうちゃん)
株式会社イクスラボ 代表取締役
高橋 翼
左から、つばさ(高橋 翼)・しょうちゃん(桜木 笑語)。
左から、つばさ(高橋 翼)・しょうちゃん(桜木 笑語)。
01
THE STARTING POINT
「経営の仕方が分からない」から、5年で売上約9倍へ。
しょうちゃん
しょうちゃん
まず、高橋さんがEOに入ろうと思ったきっかけを教えてください。
つばさ
つばさ
一番の悩みは、経営の仕方が分からなかったことです。「経営者の仕事って何?」「何をどうしたらいいの?」という、答えがないものにすごく苦しんでいました。
EOに入って、いろんな起業家から勉強させてもらえば、その悩みが解消されるんじゃないかと思ったんです。
今は、少なくとも「経営ってこうだよね」と、自分の言葉で話せるようになりました。それによって自信がついたし、安心して経営できるようになった。そこが、自分にとって一番大きな変化だと思います。
しょうちゃん
しょうちゃん
入会当時と比べて、会社も大きく成長していますよね。
つばさ
つばさ
入った時の売上は7億円ぐらい。そこから約5年で、約9倍になりました。ただ、どんな商売をするかによって、ついてくる結果は違うと思っています。
自分の変化として大きかったのは、経営を言語化できるようになったこと。その成長に一番寄与したのは、メンターメンティだったと思います。
02
MENTORING
「それって、経営者の仕事なの?」という問い。
しょうちゃん
しょうちゃん
最初のメンターからは、どんなことを学んだんですか?
つばさ
つばさ
最初にメンターになってくれたのは、BNGパートナーズの蔵元さんです。月に1回、やったことや出来事、今悩んでいることを、たくさん持っていきました。
そこで繰り返し聞かれたのが、「それって経営者の仕事なの?」という問いでした。当時は社員が20〜30人ぐらいで、私はプレイヤーの仕事をすごくやっていたんです。
蔵元さんは実務にほとんどタッチせず、事業計画や、これから会社をどう成長させるかを考えている。「自分が実務にタッチしなくても、会社って回るんですか?」と、そこから相談していました。
しょうちゃん
しょうちゃん
「経営者の仕事とは何か」を、考えさせられたんですね。
つばさ
つばさ
もう一つ印象に残っているのは、「経営者がやりたくない仕事をやるのが社員だ」という言葉です。最初は少し傲慢にも聞こえました。でも、会社として必要で、自分がやりたくない仕事を担ってくれていると考えると、社員への感謝がすごく生まれたんです。
そして、「起業家のメンタルヘルスは大事だ」ということ。「今、幸せなのか」「気持ちよく仕事ができているのか」と聞かれました。
この三つは、今もすごく覚えています。社員の見方も、自分が何をすべきかという考え方も変わりました。

それって、経営者の仕事なの?

03
YOUR OWN MANAGEMENT
ナンバー2を採れば、うまくいくとは限らない。
しょうちゃん
しょうちゃん
僕もナンバー2を採ろうとして、採用に力を入れるうちに、自分がやるべきことに手が回らなくなったことがあります。高橋さんは、どう整理したんですか?
つばさ
つばさ
私も幹部採用をして、失敗を重ねました。そのたびに、「自分と合う人は誰か」「迎え入れ方が悪かったのか」「そもそも、このビジネスモデルに外部のナンバー2が必要なのか」と考えたんです。
ナンバー2は、いないよりいた方がいい。でも、外から採るのか、社内で育てるのかは、会社によって違います。うちは独自性のある事業なので、どこかで経験を積んだ人が、そのままはまるとは限らない。私自身も、誰と一緒に働くかを大事にしていました。
それなら、新卒を一生懸命、自分で育てる方が合うんじゃないか。合わない人と無理をして働くより、自分が月300時間働いて、必要な仕事をやろうと決めたんです。私には、人間関係のストレスを抱えるより、その方がストレスが少なかった。
会社が成長して、また採用できる人が変われば、その時に考えればいい。今は自分がたくさん働くフェーズなんだと理解できました。
しょうちゃん
しょうちゃん
僕も、一緒に会社をつくってきたと思える仲間が欲しいんです。新卒採用には、そういう可能性を感じます。
つばさ
つばさ
新卒は、私はやってよかったと思っています。私には、こういうやり方が合っていた。自分らしく経営すればいいんだなと思えたんです。
メンターの問いを通じて、固定観念が崩れていく感覚がありました。自分一人では気づけないことも、自分以外の経営者がいるから見えてくるんですよね。
04
FIND YOUR STRENGTH
いろんな経営者がいるから、自分の武器が見える。
しょうちゃん
しょうちゃん
すごい経営者を見ると、真似したくなるんですよね。でも、真似するうちに、自分がどんな経営者なのか分からなくなることもあります。
つばさ
つばさ
私は、負けず嫌いでプライドも高い。EOで表彰される人や、自分より先を行く人を見ると、「絶対に超えてやる」という気持ちになるんです。
一方で、私はお酒もタバコもやめて、ストイックに仕事をする。その姿勢や、言語化する力、仕事を考える力が、自分の武器になるんじゃないかと気づきました。
いろんな経営者のリーダーシップを見て、「自分はこういうタイプなんだな」と分かった。それはEOにすごく感謝しているところです。自分一人だったら、それが武器だとは気づけなかったと思います。
しょうちゃん
しょうちゃん
個性を押し殺すのではなく、自分の武器を見つける。そのためにも、フォーラムだけでなく、いろんな場に出ていくことが大事なんですね。
つばさ
つばさ
そうです。ラーニングや月例会などで起業家に触れて、他の人を見ながら自分を客観視する。そして、「これだったら負けない」という武器を見つけてほしい。
その武器で経営をしていく。自分のタイプに気づいて、自分らしく振る舞うことが、効率のいい経営につながると思っています。
05
FOCUS ON ONE THING
只石さんから学んだ、「一番」と「一つに絞る」。
しょうちゃん
しょうちゃん
次のメンター、只石さんからは、どんな影響を受けたんですか?
つばさ
つばさ
最初に「頭でっかちだ」「本音を言っていない」「素直じゃない」と、かなり厳しく言われました。反発もありましたよ。今でも「絶対にこの人を抜く」と思っています(笑)。
でも、その悔しさが、経営を頑張る動機の一つになっている。只石さんは、メンターであり、ライバルでもあるんです。
一番覚えているのは、「とにかく一番になれ」ということ。私も、EO Tokyo Central、あるいはEO Japanで、営業利益一番を目指したいと思っています。
しょうちゃん
しょうちゃん
利益を伸ばそうとすると、「これもできないか」と、いろんなことに手を出したくなりますよね。
つばさ
つばさ
そこで言われたのが、「何をやるかを、一つに絞れ」です。一番になるための戦略をいろいろやるんじゃなくて、一つに絞って徹底的にやる。
その一番重要なポイントを「センターピン」と呼んでいました。何がセンターピンなのか。見つかったら徹底的にやる。見つからないなら、見つかるまで考える。この教えは、今も大事にしています。
しょうちゃん
しょうちゃん
約5年で売上が約9倍になった、その成長にもつながっているんですか?
つばさ
つばさ
サービスをリブランディングして、シェアを取るためのマーケティングを一生懸命やりました。経営者の仕事を考え、戦略を一つに絞って、それを徹底的にやってきたんです。
只石さんが、どんなマーケティングをしているのか、どの販売チャネルを押さえているのかを聞いて、「自分の事業だったら、どこだろう」と考える。今も勉強させてもらっています。

センターピンを見つけたら、徹底的にやる。

06
A BROADER PERSPECTIVE
真逆のリーダーシップから、経営の視野が広がった。
しょうちゃん
しょうちゃん
経営を言語化し、集中して事業を伸ばす。その先では、どんな学びがあったんでしょうか。
つばさ
つばさ
蔵元さんにもう一度メンターをしていただいた後、ダイブの庄子さんにお願いしました。初めて、上場企業の社長にメンターをしてもらったんです。
私はもともと、何のために上場するのか、よく分かっていませんでした。上場した人の話を聞いたら、自分の価値観も変わるのかなと思ったんです。1年間伴走してもらえるのは、本当にありがたかったですね。
私は自分が前に出て、何でも把握したいタイプ。庄子さんは、裏側にいて、どんどん人に任せていく。真逆のリーダーシップに触れることで、あらためて自分らしさにも気づけました。
採用や会社の内部のことを相談すると、人事、管理部、情報システム、マーケティングなど、社内の専門家を紹介してくれたんです。責任者の方々から直接教えてもらえたことも、すごく勉強になりました。見たことのない世界に触れて、起業家としての視野が広がった感覚があります。
左から、つばさ(高橋 翼)・しょうちゃん(桜木 笑語)。
左から、つばさ(高橋 翼)・しょうちゃん(桜木 笑語)。
07
LEARN FROM THE OTHER SIDE
委員になると、「選ばれる起業家」が見えてくる。
しょうちゃん
しょうちゃん
メンターメンティ委員もされているんですよね。始めたきっかけは何だったんですか?
つばさ
つばさ
最初のメンタリングがよかったので、翌年も応募したら、マッチングしなかったんです。それがすごく悔しくて。委員になって応募すれば、選ばれる可能性も上がるんじゃないか。最初はそんな気持ちもありました。
実際にやってみると、これが本当によかった。年間で100人ぐらいのプレゼンを見る機会があるんです。事業内容、売上や利益、創業からの年数、今の課題。いろんな会社や起業家を見て、「こんなビジネスモデルがあるんだ」と学べる。
魅力的なプレゼンを見れば、自分もこういう表現や行動をしようと思える。毎年これだけの起業家を見られることは、資産だと思っています。
しょうちゃん
しょうちゃん
選ぶ側を見ることで、自分も「選ばれる人になろう」と意識するようになったんですね。
つばさ
つばさ
そうです。面談をしていて、「この人の味方になりたい」と思う人がいる。事業の面白さや熱量もそうですし、人柄もすごく大事なんですよね。
自分の希望ばかりを伝えるのか、きちんと準備をして、今の課題や目指すものを伝えるのか。相手からどう見えるかを、他の人を通じて気づかせてもらえるんです。
自分の課題が言語化できている人は、どのメンターが合うのかも調べている。「自分もこうしよう」と学べることが本当に多い。事務作業などの手間はありますが、その時間をかける価値はあると思っています。
08
GIVE AND LEARN
メンターをすることが、自分の経営の学び直しになる。
しょうちゃん
しょうちゃん
自分がメンターになるのは、少し不安もあります。役に立つことを話せるだろうか、と。
つばさ
つばさ
その不安があるなら、自分の経営を言語化する機会にすればいいんです。人に「これは大切だよ」と話しながら、自分が何を大切にしているのかに気づく。メンターをすることは、自分の学び直しでもあります。
私は今、3人のメンティを担当していて、以前担当した人も含めて、毎週5人分の週報を受け取っています。
知らないビジネスモデルでも、話を聞きながら、どこが重要なのかを一緒に探す。自分が大事にしてきたやり方を伝えて、うまくいくこともあれば、そうでないこともある。そこで、自分のやり方がどこまで通じるのかも学べるんです。
しょうちゃん
しょうちゃん
僕も、先輩に話を聞きたくても、遠慮してしまうことがあります。
つばさ
つばさ
私もありますよ。でも、メンターをしていると、「自分も誰かにギブしているんだから、少し聞いてもいいだろう」と思えるんです。
最初の頃は、たくさん教わる。その後、自分も誰かに教えることで恩送りができるし、また別の人に学びに行きやすくなる。そういう意味でも、メンターはおすすめです。
09
TIME AND REFLECTION
一番大事なことに、一番時間を使っていますか。
しょうちゃん
しょうちゃん
メンターメンティを、実際の事業成長につなげるために、日頃どんなことをしているんですか?
つばさ
つばさ
まず、自分の時間の使い方を記録しています。今日、何時間働いたかだけでなく、マネジメント、事業を考える時間、経理、EO、勉強など、何に使ったかという内訳も全部取っているんです。
蔵元さんに言われたのが、「一番大事なことに、一番時間を使っていますか?」という問いでした。大事なことが分かっていても、そこに一番時間を使っているとは限らない。それに気づくには、時間を集計する必要があります。
メンタリングでも、出来事を話すだけでなく、「何に、どれだけ注力したか」を共有する。今の課題に時間を使えていなければ、「何が起きたのか」「なぜ使えないのか」と、具体的に考えられるようになります。
しょうちゃん
しょうちゃん
記録があると、振り返りの濃さも変わりそうですね。
つばさ
つばさ
もう一つが、週報です。私は毎週1時間から1時間半ぐらい、自分の事業や、起業家としての自分を振り返っています。それをメンターに送り、私のメンティにも送ってもらっています。
自信が課題なら、自信について。リーダーシップが課題なら、自分のリーダーシップについて。今の課題に、毎週向き合うんです。
毎週の状態が分かっていれば、月1回のメンタリングでも、話の解像度が高くなる。時間の使い方を記録することと、定期的に振り返ること。この二つは、日々の習慣として大事だと思います。
記録は何年分もあります。年末に見ると、「年初はこういうことをしていたけれど、時間の使い方が変わってきたな」と分かる。それと事業の変化もつながって見えるんですよね。
しょうちゃん
しょうちゃん
僕も、何となくネットを見ているうちに、何も生み出していない30分が過ぎていたことがあります。記録すれば、最初の「経営者の仕事って何?」にも向き合えますね。
つばさ
つばさ
経営者の仕事は、その時々で違うと思います。今、自分がこれをやれば、一番会社が伸びる。そのために必要なことに集中する。
「今、会社の成長のために一番やるべきことは何か」。それが、その時の経営者の仕事なんだと思います。

今、自分がこれをやれば、一番会社が伸びる。
そのために必要なことに集中する。

10
PUT IT INTO PRACTICE
学んだことを、毎週の行動に変えていく。
しょうちゃん
しょうちゃん
入会して1〜2年目のメンバーに、メッセージをお願いします。
つばさ
つばさ
EOに入ったなら、遊び方を覚えるのではなく、経営の仕方を覚えてください!(笑)
まず、メンターをつける。月300時間仕事をする。そして、自分の時間の使い方と週報をメンターに共有する。
ちゃんと毎週振り返って、メンターに見せて、言われたことを愚直にやる。そこまでやり切ってほしいですね。事業を伸ばしたくて、EOに入ったんですよね。
しょうちゃん
しょうちゃん
時間の記録は、本当に今日から始めようと思います。フォーラムのメンバーにも共有します。
つばさ
つばさ
ぜひ、やってください。みんな、これをやったらいいと思います。本当に。
11
WHAT EO MEANS TO ME
最後に、高橋さんにとってEOとは。
しょうちゃん
しょうちゃん
最後に、高橋さんにとって、EOとはどんな存在ですか?
つばさ
つばさ
自分が一番になるために、ライバルがいる場所。
一番になってうれしい場所で、一番になりたいじゃないですか。EOには、競争させてくれる環境があるし、一番になるために必要なことを教えてくれる人もいる。
必要なことを教わりながら、自分の順位を上げていく。そして、いずれ一番になる。そう思っています。
Interview Profiles

登場人物紹介

つばさ
Interviewee · つばさ
高橋 翼
株式会社アーラリンク 代表取締役
インタビュイー

格安スマホサービス「誰でもスマホ」を展開。携帯電話を契約しにくい状況にある人へ通信手段を届け、就職や住まい探しなど、社会とのつながりと自立を支えている。

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しょうちゃん
Interviewer · しょうちゃん
桜木 笑語
株式会社イクスラボ 代表取締役
インタビュアー

軟包装製造プラットフォーム「Brixa」を企画・開発・運営。商品の袋づくりを、見積・入稿・注文から製造進捗や納期確認までオンラインでつなぎ、小ロット・多品種のパッケージ製造を支援している。

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