EO Member Interview Series
# # POL # # MyEO # 理事活動

EOは、答えではなく「選択肢」をくれる場所。

入会1ヶ月でフォーラムに魅了され、世界のフォーラムの未来を考える立場へ。EOとともに成長してきた経営者の歩み

まえちゃん
Interviewee
前田 啓佑(まえちゃん)
リンテクト・ジャパン株式会社 代表取締役
×
クロちゃん
Interviewer
黒田 洋介(クロちゃん)
株式会社ハレガケ 代表取締役
前田 啓佑
01
Profile
EO歴と現在
クロちゃん
クロちゃん
まずEO歴と、いまの事業フェーズを教えてください。
まえちゃん
まえちゃん
EOは2019年入会なので、7年目に入ったところですね。事業フェーズとしては、拡大期です。2014年に創業して以来、さまざまな経営環境を経験してきましたが、ここ数年の踊り場を抜けて、いまは再び大きく事業が成長しています。事業としては、家電や生活雑貨などの企画・製造・販売を中心に、メーカーとしてのものづくりを行っています。
02
The Beginning
「売上が2倍になっても、2倍幸せにはならない」
クロちゃん
クロちゃん
2019年にEOに入会しようと思った理由、当時いちばんの課題は何でしたか?
まえちゃん
まえちゃん
実は、事業の売上や利益ではなかったんです。私がEOに入会した最大の理由は、人生の目的を明確にしたかったからなんです。経営の目的と人生の目的が、ちゃんとつながっているのか。なぜ会社を経営するのか。何のために事業を成長させるのか。そして、自分はどんな人生を歩みたいのか。そういった問いに対して、自分自身が心から納得できる答えを見つけたかったんです。
まえちゃん
まえちゃん
当時、ひとつの大きな気づきがありました。「売上や利益が2倍になったからといって、幸せも2倍になるわけではない」経営者として事業を成長させることはもちろん大切です。でも、成長の先にある幸せが見えていなければ、何のために頑張っているのかわからなくなってしまう。実際、そんなことを考えて、少しモチベーションが下がっていた時期でもありました。そんなとき、尊敬する先輩からEOを紹介していただいたんです。
まえちゃん
まえちゃん
「EOにはフォーラムという場所があって、経営者たちが人生や経営の本質について深く考え、語り合っているよ」と。その話を聞いたときに、すごく惹かれました。How(どうやるか)ではなく、Why(なぜやるのか)。普段は事業の成長や課題解決に向き合っている経営者たちが、人生の目的や価値観について、本気で考え、語り合う。そんな時間があること自体に、大きな魅力を感じたんです。
まえちゃん
まえちゃん
私にとっては、経営哲学というよりも、人生哲学を深める場所ですね。人生は一度きりですから、最期に振り返ったときに「本当にいい人生だった」と心から思える生き方をしたい。そのために、限られた時間を何に使い、誰と過ごし、何を大切にするのか。経営も人生も、その価値観とつながっていたいんです。

だからこそ、EOのフォーラムという仕組みは、私が求めていたものと本当にぴったりだったんですよね。

03
First Contact
初回で、水を得た魚
クロちゃん
クロちゃん
入会して、すぐにEOを使いこなせましたか?
まえちゃん
まえちゃん
フォーラムに関しては、初回からですね。フォーラムの本当の価値を理解するまでに、2〜3年、あるいは5年かかったという方もいらっしゃいます。でも私は、初回からものすごく感動してしまって。入会して1ヶ月ほどで、「こんな素晴らしい場所があったんだ!」と、すっかりフォーラムの魅力に引き込まれていました。
まえちゃん
まえちゃん
当時のメンバーからすると、少し驚くほどの熱量だったと思います(笑)。特に印象に残っているのが、2回目のフォーラムで行ったディープダイブです。当時は、どこまで深く自分自身を開示してよいのか、どれくらい準備をすればよいのかもわからなくて。それなら、自分の人生や価値観を徹底的に振り返ってみようと思い、気づけば100枚ものスライドを準備していたんです(笑)。さすがにメンバーも驚いていましたね。
まえちゃん
まえちゃん
でも、それくらい私にとっては、人生を深く見つめ直すことができる貴重な機会だったんです。内容も、かなり本質的なものでした。「自分は何のために生きているのか」「限られた人生の時間を、何に、どんな思いで使っているのか」「その生き方に、自分自身が本当に納得できているのか」
まえちゃん
まえちゃん
そんな問いを、自分自身にも、仲間にも投げかけていました。もちろん、そこに正解があるわけではありません。人生の答えは、誰かから教えてもらうものではなく、自分自身で見つけていくものだと思っています。
まえちゃん
まえちゃん
だからこそ、さまざまな人生経験を持つ経営者同士が、お互いの価値観に触れながら、新しい気づきを得られることに大きな価値を感じました。ありがたいことに、そんな私の姿勢を面白がってくれたメンバーもいて、「まえちゃんはフォーラム委員に向いていると思うよ」と声をかけていただいたんです。そこからフォーラム委員としての活動が始まりました。
まえちゃん
まえちゃん
振り返ってみると、まさに水を得た魚でしたね。「自分がずっと探していた場所は、ここだったんだ」そう思えるほど、フォーラムとの出会いは私にとって大きな感動でした。
04
The Framework
なぜ「最初の1年」はフォーラムなのか
クロちゃん
クロちゃん
まえちゃんは大のフォーラムラバーですが、フォーラムとそれ以外の活動の位置づけが、頭の中ではっきりしていますよね。
まえちゃん
まえちゃん
そもそもEOのパーパスは「起業家のポテンシャルを最大化させる」ことです。そして、アンビションとして掲げているのが「変革的成長」。これまでの積み重ねの延長線上にある成長だけではなく、自分の想像を超えるような、非線形の成長を実現できる。それがEOの最大の価値だと思っています。そして、その入り口になるのがフォーラムなんです。フォーラムで得られるものは、単なる知識やノウハウ、経営テクニックではありません。自分にはなかった視点や価値観に出会い、物事の捉え方そのものが変わること。
まえちゃん
まえちゃん
EOでは、これをTAV(Take Away Value)と呼んでいます。入会したばかりの頃は、どうしても「How」、つまり経営課題をどう解決するかという答えを求めがちです。でも、フォーラムの本質的な価値は、そこではないんですよね。さまざまな経験を持つ経営者が、同じ出来事をどう捉え、何を感じ、どんな価値観で意思決定しているのか。その背景にある人生観や解釈に触れることで、自分自身の価値観が広がっていく。
まえちゃん
まえちゃん
時には、会社のミッションやビジョン、創業理念そのものが変わるほどの気づきが生まれることもあります。そして、そうした深い対話を可能にしているのが、心理的安全性や守秘義務といったフォーラムの大切なルールです。だから私は、入会して最初の1年間は、ぜひフォーラムを続けてほしいと思っています。フォーラムの価値を知るだけでなく、EOが大切にしている文化やルールを理解する時間でもあるからです。その文化を共有した仲間が集まるからこそ、ラーニングひとつとっても、一般的な経営者向けの勉強会とは違った価値が生まれます。
まえちゃん
まえちゃん
成功体験だけでなく、普段はなかなか話せない失敗や葛藤、経営者としての弱さまで共有できる。お互いを尊重し、安心して本音を語れる関係性があるからこそ、EOのあらゆるプログラムの価値が高まる。私はそう考えています。
05
The Hack ①
POL ― リーダーシップの経験が、経営者としての成長につながる
まえちゃん
まえちゃん
私自身のEOの活用方法で、特に大きな価値を感じているのがPOL(Path of Leadership)です。もともとはフォーラムが大好きでEOにのめり込んだのですが、委員や理事として活動することで、フォーラム以外の世界も大きく広がっていきました。入会後、ご縁があってフォーラム委員になり、2年目くらいにはフォーラム理事を務めさせていただきました。理事になると、理事会という新しい学びの場があります。
まえちゃん
まえちゃん
そこでは、さまざまな経営者のリーダーシップを間近で見ることができるんです。それぞれが異なる価値観や経営スタイルを持っていて、意思決定の仕方も、組織の動かし方も違う。まるで、さまざまな企業の経営会議を一度に経験させてもらっているような感覚でした。
まえちゃん
まえちゃん
しかも、相手は全員が経営者です。それぞれに強い意思や考えがあるので、一つの方向にまとめていくのは決して簡単ではありません。立場や権限で動いてもらうのではなく、一人ひとりの思いや考えを尊重しながら、共通の目的に向かって協力してもらう。そのためには、信頼関係を築くことも、相手の立場を理解することも欠かせません。時には難しさやプレッシャーを感じることもありましたが、その経験から本当に多くのことを学ばせていただきました。
まえちゃん
まえちゃん
EOの理事活動は、経営者としてのリーダーシップを実践しながら磨ける、非常に貴重な機会だと思っています。特に印象に残っているのが、東京セントラルでフォーラム理事を務めていた頃の経験です。当時は、フォーラムに関するさまざまな課題や不満が寄せられる立場でした。過去から引き継いだ課題もあり、正直、難しさを感じることもありました。それでも、私が一貫して大切にしていたのは「仲間を大切にすること」でした。
まえちゃん
まえちゃん
仕組みや制度を整えることも重要ですが、何よりも、そこにいるメンバーが安心して参加でき、お互いを尊重し合える関係性をつくりたい。そんな思いで、一つひとつの課題に向き合ってきました。1年間の活動を通じて、少しずつ組織の雰囲気が変わり、仲間同士の信頼関係も深まっていったと感じています。その経験は、今のフォーラム委員会の文化づくりにもつながっていると思います。
まえちゃん
まえちゃん
そして何より、自分自身の会社経営にも大きな影響がありました。「自分の会社も、こんなふうに仲間が信頼し合い、主体的に動ける組織にしたい」そう思うようになったんです。
まえちゃん
まえちゃん
その後、フォーラムエキスパートとして全国のフォーラム理事を支援する役割を務め、東京セントラルではトライフェクト(メンバーシップ・エンゲージメント・フォーラム)の統括理事も経験しました。その過程で、4人の会長のリーダーシップを間近で学ぶ機会がありました。これが本当に大きな学びでした。なぜなら、4人ともリーダーシップのスタイルがまったく違うんです。それぞれに個性があり、得意なことも、組織への関わり方も違う。
まえちゃん
まえちゃん
でも、どのリーダーシップにも、その人ならではの素晴らしさがある。誰かの成功したスタイルをそのまま真似するのではなく、自分自身の個性や強みを最大限に活かすことが大切なんですよね。

そこで気づいたのは、リーダーシップに唯一の正解はないということです。

まえちゃん
まえちゃん
しかも、EOは上下関係ではなく、対等な仲間同士の組織です。会長から学ぶこともあれば、一緒に活動する理事や委員の仲間から学ぶこともたくさんあります。役職に関係なく、お互いから学び合える。その関係性そのものが、EOの素晴らしさだと思っています。
まえちゃん
まえちゃん
現在は、ジャパンリージョンカウンシル(RC)のPD(プロダクトディレクター)として、各ファンクションのエキスパートを統括する役割を務めています。この立場になると、日本国内だけでなく、グローバルのメンバーやスタッフと直接協議する機会も増えてきます。特にフォーラムについては、グローバルのフォーラム運営を統括するチームと、制度や運営のあり方について議論しています。日本では、独自のフォーラムサーベイを立案したり、シードモデレーター制度の普及に取り組んできました。そうした日本での実践や成果をグローバルにも共有し、世界のフォーラムの発展につなげていきたいと考えています。
まえちゃん
まえちゃん
これまで世界から多くのことを学ばせてもらってきましたが、これからは日本で生まれたベストプラクティスを、世界にも還元していきたいですね。また、グローバルでの活動を通じて、文化や価値観の違いにも多くの気づきがあります。日本では、丁寧な準備や細やかな配慮を大切にする傾向がありますが、海外のメンバーは、より柔軟でスピード感のある意思決定をすることも多い。どちらが優れているということではなく、それぞれに強みがあるんです。異なる文化やリーダーシップに触れることで、自分自身の視野がさらに広がっていると感じています。
クロちゃん
クロちゃん
セントラルからRCに行く人は、まだ少ないですよね。
まえちゃん
まえちゃん
現在、東京セントラルからRCに参加しているのは私だけです。でも、ぜひ今後はもっと多くのメンバーに挑戦してほしいと思っています。EOには、チャプターの活動だけでなく、日本全国、そして世界へと活動の場を広げられる機会があります。
まえちゃん
まえちゃん
私自身、役割が変わるたびに、新しい出会いや学びがあり、自分の可能性が広がってきました。だからこそ、そうした成長の道があることを、もっと多くのメンバーに知ってもらいたいですね。来期以降、新たに挑戦する仲間が増えていったら、とても嬉しいです。
06
The Hack ②
メンターシップ ― 経営危機を乗り越え、事業のV字回復へ
まえちゃん
まえちゃん
もうひとつ、私の人生と経営に大きな影響を与えてくれたのが、メンターシップです。これは本当に素晴らしい経験でした。4年ほど前、急激な円安によって、私たちの事業は大きな影響を受けました。当社は輸入を中心としたビジネスなので、為替の影響を直接受けます。仕入れコストが約1.5倍に膨らみ、会社は大きな赤字に陥りました。
まえちゃん
まえちゃん
経営者として、何とかして事業を立て直さなければならない。一方で、EOでは理事としての活動も続けていました。当時、周囲から「EOの理事活動に時間を使っているから、事業がうまくいかないのではないか」と言われることもありました。正直、とても悔しかったですね。
まえちゃん
まえちゃん
でも、私は理事活動を言い訳にしたくありませんでした。むしろ、EOでの活動を通じて、自分自身が経営者として成長している実感があったんです。さまざまなリーダーシップに触れ、仲間との関係性を築き、組織を動かす経験を重ねてきた。その経験が、事業の成長につながらないはずがない。「経営者としての人格成長が、事業成長につながることを証明したい」
まえちゃん
まえちゃん
そんな思いが強くありました。そこで活用したのが、EOのメンターシップです。ありがたいことに、理事活動を通じて、尊敬できる多くの経営者とのご縁が生まれていました。その中に、ぜひメンターになっていただきたいと思う方がいたんです。思い切って直接お願いしたところ、「もし公式のメンターシップで実現しなくても、個人的に力になるよ」と言っていただけました。
まえちゃん
まえちゃん
その言葉は本当に嬉しかったですね。これは、理事活動を通じて信頼関係を築いてきたからこそ生まれたご縁だと思っています。EOのメンターシップでは、普段であれば簡単には相談できないような素晴らしい経営者が、無償で時間を使い、真剣に向き合ってくださいます。それほど貴重な時間を、自分のために使っていただける。
まえちゃん
まえちゃん
だからこそ、その期待に応えたいと思いました。毎月いただいたアドバイスを、自分なりに120%実行するつもりで取り組みました。もちろん、簡単なことばかりではありませんでしたが、メンターの方も本気で向き合ってくださっている。その思いに応えたいという気持ちが、何よりの原動力になりました。
まえちゃん
まえちゃん
そして1年後、月次の粗利益は前年同月比で約200%となり、事業は大きくV字回復しました。メンターシップを受けた年には、何とか黒字で着地することができ、翌年には大きな利益を生み出せるまでに回復しました。今振り返っても、あのときメンターと出会えていなかったら、どうなっていたかわかりません。それほど大きな転機でした。
まえちゃん
まえちゃん
以前の私は、「経営者なのだから、自分の力で何とかしなければならない」と考えていた時期もありました。でも、メンターシップを通じて、その考え方も変わりました。自分一人では見えなかった選択肢が、誰かとの対話によって見えてくる。自分の強みや弱みを理解してくれる人がいることで、意思決定の質も大きく変わる。
まえちゃん
まえちゃん
そして何より、人との信頼関係が、時に事業の未来を変えるほどの力になるということを実感しました。あの経験は、単なる業績回復ではなく、経営者としての自分自身を大きく成長させてくれた出来事だったと思います。
07
The Hack ③
MyEO ― 同じ価値観や人生のステージを共有できる仲間との出会い
まえちゃん
まえちゃん
私がもうひとつ積極的に活用しているのが、MyEOのフォーラムです。現在、私は3つのMyEOフォーラムに参加しています。同世代の経営者が集まるフォーラム、同じ業界の経営者が集まるフォーラム、そしてフォーラムを心から愛するメンバーが集まるフォーラムです。それぞれに異なる魅力があって、公式フォーラムとはまた違った学びや気づきを得られています。公式フォーラムでは、多様なバックグラウンドを持つ経営者が集まるからこそ、自分にはなかった価値観や視点に出会えます。
まえちゃん
まえちゃん
一方、MyEOフォーラムでは、特定の共通点を持つ仲間と、より深くテーマを共有できる。私はこの両方に大きな価値を感じています。中でも、特に素晴らしいと感じているのが同世代のフォーラムです。同じ年に生まれ、同じ時代を生きてきた経営者が、全国から集まっています。事業の規模も業界も違いますが、人生のステージが近いからこそ、自然と共感できることがたくさんあるんです。
まえちゃん
まえちゃん
例えば、私たちは「60歳になったら、みんなで月に行こう」なんて話をしています(笑)。もちろん、今は夢のような話かもしれません。でも、そのときに経済的にも、時間的にも、体力的にも自由でいられる自分でありたい。そんな未来を、仲間と一緒に思い描けることが素敵だと思うんです。経営者は、それぞれが自分の会社を背負い、異なる人生を歩んでいます。
まえちゃん
まえちゃん
それでも、同じ時代を生きる仲間として、これからの人生をどう豊かにしていくかを語り合える。事業の成長だけでなく、人生そのものを一緒に楽しみ、喜び合える仲間がいる。その存在は、私にとって本当に大きな財産です。
まえちゃん
まえちゃん
また、同じ業界のフォーラムでは、共通する課題や経験について、より深い対話ができます。フォーラムを愛するメンバー同士では、フォーラムそのものの価値や可能性について語り合うこともあります。それぞれのMyEOフォーラムで得られる気づきが、自分自身の価値観をさらに広げてくれていると感じています。
08
The Change
人と比べることをやめ、自分らしい幸せを見つけた
クロちゃん
クロちゃん
EOを活用してきたことで、経営やご自身の考え方には、どのような変化がありましたか?
まえちゃん
まえちゃん
本当に大きく変わりましたね。まず、経営においては「自分が勝てる土俵で勝つ」という考え方が、より明確になりました。経営者として、市場規模や事業の成長性を考えることはもちろん大切です。
まえちゃん
まえちゃん
でも、それと同じくらい、自分自身の個性や強みを理解することが重要だと思うようになりました。どれほど魅力的な市場であっても、自分の価値観や強みと合っていなければ、無理が生じてしまう。逆に、自分らしさと市場の可能性が重なったときには、想像以上の成果につながることもあります。
まえちゃん
まえちゃん
だからこそ、他の誰かの成功を追いかけるのではなく、自分自身の強みを活かせる場所を見つけることが大切なんですよね。もうひとつ、大きく変わったのが「苦労に対する考え方」です。以前は、成長するためには我慢や忍耐、苦しみが必要だという感覚が、どこかにありました。
まえちゃん
まえちゃん
でも、フォーラムで自分自身の人生を振り返るワークをしたときに、大きな気づきがあったんです。これまでの人生で、自分が最も成長した瞬間はいつだったのか。そう考えてみると、必ずしも苦しみや困難を乗り越えたときではなかったんですよね。自分を大きく成長させてくれたのは、人との出会いだったんです。メンターとの出会い、同世代の仲間との出会い、さまざまなリーダーシップを持つ経営者との出会い。
まえちゃん
まえちゃん
自分にはなかった価値観に触れたり、まったく違う視点から物事を捉える人の話を聞いたり。そのたびに、自分の中で新しい気づきが生まれてきました。もちろん、困難を乗り越える経験にも価値はあります。
まえちゃん
まえちゃん
でも、成長するために、必ずしも苦しまなければならないわけではない。素晴らしい人との出会いや、心が動くような経験からも、人は大きく成長できる。そう気づいてから、人生に対する考え方が大きく変わりました。
まえちゃん
まえちゃん
そして、もうひとつ変わったのが、人と比較することが少なくなったことです。EOには、本当に素晴らしい経営者がたくさんいます。事業規模が大きい人もいれば、独創的なビジネスを生み出している人もいる。そんな方々と出会うと、刺激を受ける一方で、つい自分と比較してしまうこともあると思います。
まえちゃん
まえちゃん
でも、さまざまな経営者の人生や価値観に触れるうちに、あることに気づきました。人によって、大切にしているものも、目指している幸せも違うんですよね。事業規模を追求することに喜びを感じる人もいれば、家族との時間を何より大切にする人もいる。社会に大きな影響を与えることに使命を感じる人もいれば、自分の好きなことを追求する人生に幸せを感じる人もいる。どれが正しいということではなく、それぞれに素晴らしい人生がある。
まえちゃん
まえちゃん
だから、誰かの成功をそのまま自分の成功の物差しにする必要はないんです。成功事例やベストプラクティスも同じです。ある人が、あるタイミングで成功した方法が、必ずしも自分にも当てはまるとは限りません。大切なのは、他者の経験から学びながら、自分自身にとっての最適な選択をしていくことだと思っています。
まえちゃん
まえちゃん
もちろん、私自身はこれからも成長し続けたいですし、新しいことにも挑戦していきたい。でも、それは誰かに勝つためではなく、自分自身の可能性をもっと広げたいからなんです。
クロちゃん
クロちゃん
そうすると、性格そのものも変わったということでしょうか?
まえちゃん
まえちゃん
そうですね。自分でも大きく変わったと感じています。フォーラムでは、人生のさまざまな領域について、満足度を10点満点で評価するQOLというワークがありますよね。実は私、もともと劣等感がとても強かったんです。EOに入会した頃は、QOLの点数も4〜5点くらいの項目が多かったと思います。
まえちゃん
まえちゃん
でも、フォーラムでの経験を重ねるうちに、自分自身の価値観が少しずつ変わっていきました。そして、入会4年目くらいから、直近3年間はほぼすべての項目で10点をつけています。これを話すと、「10点をつけたら、もうそれ以上成長できないんじゃない?」と言われることもあります。
まえちゃん
まえちゃん
でも、私はそうは思わないんです。今の自分にとっての10点と、5年後、10年後の自分にとっての10点は、きっと違うものだと思うんですよね。今の自分が想像できないような幸せや感動が、これからの人生にも待っているかもしれない。そう考えると、今が10点でも、その先には11点、12点と、さらに豊かな人生があると思えるんです。人生の最期に振り返ったとき、今の自分がどの地点にいるのかなんて、まだ誰にもわかりません。
まえちゃん
まえちゃん
だからこそ、未来の幸せを追い求めるだけでなく、今この瞬間の幸せも大切にしたい。少なくとも今の私は、人生でいちばん幸せだと感じています。そして、これから先には、もっと素晴らしい人生が待っていると思っています。
09
If Not EO
EOに入っていなかったら
クロちゃん
クロちゃん
もしEOに入っていなかったら、今の自分はどうなっていたと思いますか?
まえちゃん
まえちゃん
想像すると、少し怖いですね(笑)。きっと、たくさんの成長機会を逃していたと思います。会社をここまで成長させることができていたかもわかりませんし、あの厳しい円安の時期を乗り越えられていたかどうかもわかりません。今は素晴らしい社員や仲間に恵まれていますが、そうした組織づくりも、EOでの学びがなければ実現できていなかったかもしれません。
まえちゃん
まえちゃん
例えば、新卒採用もそのひとつです。当社では3年ほど前から新卒採用を始めたのですが、これもEOの先輩経営者から学んだことでした。以前は、新卒採用には育成の負担もありますし、正直、少しハードルが高いと感じていました。
まえちゃん
まえちゃん
でも、EOの先輩方から「新卒採用をすると、会社そのものが成長するよ」という経験談を聞く機会が何度もあったんです。実際に取り組んでみると、その意味がよくわかりました。若い仲間が加わることで、組織に新しい価値観やエネルギーが生まれる。
まえちゃん
まえちゃん
そして、社員を育てる過程で、会社自身も成長していく。これは、経験した方々の話を聞かなければ、なかなか気づけなかったことだと思います。私がEOの素晴らしさを感じるのは、まさにこういうところなんです。どれほど優れた経営者であっても、自分一人の経験や知識には限界があります。

EOは、答えを教えてくれる場所ではなく、人生や経営の「選択肢」を増やしてくれる場所なんですよね。

まえちゃん
まえちゃん
でも、EOには多様な経験を持つ経営者が集まっています。自分がまだ経験していないことも、すでに経験している仲間がいる。その経験を共有してもらうことで、自分一人では思いつかなかった選択肢に出会えるんです。
まえちゃん
まえちゃん
もちろん、その選択肢を選ぶかどうかは自分次第です。誰かの成功事例が、そのまま自分にとっての正解になるわけではありません。でも、選択肢を知らなければ、そもそも選ぶことすらできない。選択肢が増えることは、人生の可能性が広がることだと思っています。
まえちゃん
まえちゃん
最近では、AIの活用もそうですね。私自身、AIを活用することで、仕事の生産性が体感で10倍ほどになったと感じています。これも、新しい技術や考え方に触れ、自分自身の可能性を広げてきたことのひとつです。
まえちゃん
まえちゃん
そして、EOにはもうひとつ大きな価値があると思っています。それは、さまざまな経営者との出会いを通じて、自分自身の個性や強みに気づけることです。EOには本当に優秀な経営者がたくさんいますが、全員が同じ強みを持っているわけではありません。ある分野では自分よりはるかに優れた人がいる一方で、自分だからこそ価値を発揮できる領域もある。そうした違いに触れることで、自分自身の個性がより明確になっていくんです。
まえちゃん
まえちゃん
以前は、人と比較して、自分に足りないものばかりを見ていた時期もありました。でも今は、他の人の素晴らしさを素直に尊敬しながら、自分自身の強みも大切にできるようになりました。そして、自分らしさを活かせる領域を見つけることが、事業の成長にもつながっていく。EOで多様な人と出会うことは、他者を知るだけでなく、自分自身を深く知ることでもあるんですよね。
10
For Newcomers
1〜2年目のメンバーへ。まずは一歩踏み出してみてほしい
クロちゃん
クロちゃん
入会1〜2年目のメンバーが、明日からすぐにできるEOの活用方法をひとつ挙げるなら、何でしょうか?
まえちゃん
まえちゃん
まずは、EOが提供しているさまざまな機会に、積極的に参加してみてほしいですね。月例会やラーニング、MyEOの活動など、EOには本当に多くのプログラムがあります。最初は、何が自分に合っているのか、どんな価値があるのかわからないと思います。
まえちゃん
まえちゃん
でも、だからこそ、まずは参加してみることが大切なんです。そして、私が特におすすめしたいのは、委員や理事として、EOの運営に関わってみることです。月例会やラーニングに参加すると、そこで活動している委員や理事のメンバーと出会う機会があります。ぜひ、そうした方々と積極的に交流してみてほしいですね。委員として活動すると、イベントに参加する側から、仲間のために価値をつくる側へと立場が変わります。
まえちゃん
まえちゃん
すると、EOの見え方が大きく変わってくるんです。どうすればメンバーに喜んでもらえるのか。どうすれば、より良い学びや出会いの機会をつくれるのか。そんなことを仲間と一緒に考え、実践していく。その経験自体が、経営者としての大きな学びになります。
まえちゃん
まえちゃん
そして、機会があれば、ぜひ理事にも挑戦してほしいと思います。理事になると、より広い視点で組織を考え、さまざまな経営者と協力しながら意思決定をしていく経験ができます。自分とは異なる価値観やリーダーシップに触れることで、経営者としての視野も大きく広がっていきます。
まえちゃん
まえちゃん
私自身、EOでの理事活動がなければ、今のような考え方やリーダーシップにはたどり着けなかったと思っています。もうひとつお伝えしたいのは、最初の1年間は、できるだけ多くのプログラムを体験してみてほしいということです。例えば、ラーニングに一度参加して、期待していた内容と違ったと感じることもあるかもしれません。
まえちゃん
まえちゃん
もちろん、人によって合うもの、合わないものはあります。でも、たった一度の経験だけで、そのプログラムの価値を判断してしまうのは、少しもったいないと思うんです。同じラーニングでも、テーマや講師、参加するメンバーによって、得られるものはまったく違います。何より、その場で出会った一人の仲間が、人生を変えるきっかけになることだってあります。
まえちゃん
まえちゃん
だからこそ、まずは1年間、いろいろな機会に参加してみる。そして、自分にとって価値のあるものを見つけていく。EOには、まだ自分が知らない可能性がたくさんある。その可能性に、自分から出会いに行ってほしいですね。
クロちゃん
クロちゃん
これまでの経験の中で、特にリターンが大きかったEOの活用方法を3つ挙げるとしたら、何でしょうか?
まえちゃん
まえちゃん
私の場合は、POL、メンターシップ、そしてMyEOの同世代フォーラムですね。もちろん、ラーニングをはじめ、ほかにも素晴らしいプログラムはたくさんあります。でも、この3つは、私自身の人生や経営に特に大きな変化をもたらしてくれました。POLでは、さまざまなリーダーシップに触れ、自分自身の成長につながる経験ができました。メンターシップでは、尊敬する経営者との出会いが、事業の未来を大きく変えてくれました。
まえちゃん
まえちゃん
そしてMyEOでは、人生の夢や価値観を共有し、これから先も一緒に歩んでいきたいと思える仲間に出会えました。もし、フォーラム以外でひとつだけおすすめするとしたら、私はやはり理事活動を挙げたいですね。理事活動は、もちろん責任もありますし、時間も使います。
まえちゃん
まえちゃん
でも、その経験を通じて得られる学びや人とのつながりは、想像以上に大きなものだと思っています。誰かのために時間を使い、仲間と一緒に価値をつくる。その経験が、結果として自分自身を大きく成長させてくれる。私はそれを、EOでの活動を通じて実感してきました。
まえちゃん
まえちゃん
だからこそ、ぜひ多くのメンバーに、この経験をしてもらえたら嬉しいですね。
11
In One Word
EOを一言で表すなら
クロちゃん
クロちゃん
最後に、まえちゃんにとって、EOを一言で表すとしたら、どんな場所でしょうか?
まえちゃん
まえちゃん
EOというと、「自己成長」という言葉がよく使われますよね。もちろん、私自身もEOを通じて、本当に多くの成長機会をいただいてきました。でも、私にとってのEOを、もう少し違う言葉で表すとしたら……。

新たな自分に出会う場所。

まえちゃん
まえちゃん
EOには、本当に多様な価値観や人生を持つ経営者が集まっています。自分とはまったく違う考え方に触れて、驚くこともありますし、心から感動することもあります。時には、自分の価値観が大きく変わるような経験もあります。
まえちゃん
まえちゃん
でも、そうした出会いを重ねるたびに、これまで自分でも気づいていなかった、自分自身の新しい一面が見えてくるんです。「自分は、こんなことを大切にしていたんだ」「自分には、こんな可能性があったんだ」「こんな人生の楽しみ方もあるんだ」そんな発見が、EOにはたくさんあります。
まえちゃん
まえちゃん
私自身、入会した頃と今とでは、経営に対する考え方も、人生に対する価値観も、大きく変わりました。そして何より、今の自分の方が、ずっと幸せだと感じています。でも、それは誰かに正解を教えてもらったからではありません。さまざまな仲間との出会いを通じて、自分自身と向き合い、自分なりの答えを見つけてきたからだと思っています。人との出会いは、新しい価値観との出会いであり、新しい自分との出会いでもある。
まえちゃん
まえちゃん
そして、その出会いには、人生を大きく変える力がある。だから私は、これからもEOでの出会いを大切にしていきたいですし、まだ見ぬ自分自身の可能性にも出会っていきたいと思っています。
Interview Profiles

登場人物紹介

まえちゃん
Interviewee · まえちゃん
前田 啓佑
リンテクト・ジャパン株式会社 代表取締役
インタビュイー EO 2019

EO Tokyo Centralで、フォーラム委員 → フォーラム理事 → フォーラムエキスパート → トライフェクト統括理事 → ジャパンリージョン PDを歴任。著書『幸せハックの法則 時間やお金の幸せリターンを最大化する仕組み』(評言社・2026年1月)。
2014年創業のベンチャーメーカー。テクノロジーとデザインを組み合わせた家電・インテリア・アパレル雑貨を企画・製造・販売し、ライフスタイルブランド「in NEUTRAL」を展開するほか、法人向けのOEM・ODMやオリジナルグッズの製作も手がける。企画数1,000本超・取引企業5,000社以上、国内ECモールで複数のトップシェアを獲得。「幸せリターン」を軸に、時間とお金の使い方を仕組みで変える経営を実践している。

リンテクト・ジャパン株式会社 公式サイト
クロちゃん
Interviewer · クロちゃん
黒田 洋介
株式会社ハレガケ 代表取締役
インタビュアー EO 2025

EO Tokyo Central 体験ハック委員。
体験型イベント・リアル謎解きゲームの企画制作・運営を行う会社。自社ブランド「NAZO×NAZO劇団」を軸に、商業施設・テーマパーク・鉄道・城・空港など全国で周遊型の謎解きゲームを手がけ、直近5年で300本以上の制作実績がある。強みは謎のクオリティと、想定参加者に合わせた難易度・プレイタイムの調整力。近年は観光・地域活性化に加え、社内懇親会やチームビルディングなど組織づくりの領域にも展開している。

株式会社ハレガケ 公式サイト