EO Member Interview Series
# EO活用・ハック # 委員・理事 # # 人脈・ネットワーキング

「ハックできるかどうかの分かれ目は、結局、勇気だと思うんですよ。」

EO Tokyo Central 前期・第30期会長やまちゃんが実践してきた、“会員をコンテンツにする”という使い倒し方。

やまちゃん
Interviewee
山木 智史(やまちゃん)
株式会社Re-grit Partners 代表取締役社長兼CEO
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ゆっけ
Interviewer
上田 啓太(ゆっけ)
UNITE株式会社 代表取締役CEO
山木 智史
01
THE TRIGGER
「藁にもすがる思いで」——危機感からの入会
ゆっけ
ゆっけ
やまさんがEOに入ったきっかけを伺いたいです。最初から使い倒せていたのか、それとも何かきっかけがあったのか。会長になっていくまでの道のりも含めて。
やまちゃん
やまちゃん
きっかけは、ある時いきなり近しいメンバーが退職したことでした。退職したこと自体が悪いんじゃなくて、その前の段階で、僕は全く予兆を感じられなかった。経営者として何かがずれている、持っていなきゃいけない感覚が自分にないんじゃないか。そう思ったんです。何が原因かはわからなかったけど、とにかく勉強しないとやばい、自分をアップデートしないとまずいという危機感が残って。どうやって勉強しようかと探している中で、ある人がEOを紹介してくれて。藁にもすがる思いで入ったのが最初ですね。
ゆっけ
ゆっけ
かんちゃん:経営者の団体やコミュニティは他にもたくさんありますよね。その中でEOを選んだのは何かピンとくるものがあったんですか。他にも入られたりしたんですか。
やまちゃん
やまちゃん
入ってないですね。年商1億円以上というバーが明確にあることと、紹介制であること。それにピア・トゥ・ピアであること。他の経営者団体だと、体育会系の色が強くて、先に入った人と後から入った人で上下の要素がすごいじゃないですか。それが居心地いい人もいるので否定はしないですけど、自分には合わないなと思って。

ある人がEOを紹介してくれて。藁にもすがる思いで入ったのが最初ですね。

02
FIRST STEPS
ビジネスラーニングから始まった、“勝手にLaLa”という実践
やまちゃん
やまちゃん
私が入会したのは6年前、ちょうどコロナ禍のときでした。フォーラムのリアル開催や月例会のようなイベントがなくて、当時動いていたのはビジネスラーニングとフォーラムくらい。だからまず、ビジネスラーニングにとにかく参加しました。ビジネスラーニングのいいところは、講師から学べることだけじゃなくて、実は8〜10人の少人数制なんです。シャイな人でも、ミートアップよりずっとハードルが低い。同じ話を聞いて、感想をシェアしていく中で自然と関係性ができていく。初年度、ここでいろいろな人と仲良くなって、そこから広がっていったのが一つですね。
やまちゃん
やまちゃん
あとは“勝手にLaLa”というのをやっていました。LaLaって本来、EOのオプションとして用意されているものなんですけど、4人チームでビジネスの観点をシェアするという仕組み。それを、勝手に自分たちでやっちゃえばいいじゃんって始めたんです。実際にやってみると、そこから関係性がどんどん広がっていって、だからハックにおいての一番の心構えは、勇気を持つことだと思います。誘ってみる、声をかけてみる。それで僕、ネガティブな反応をされたことは一度もないです。それだけ素晴らしいメンバーが揃っている、ということなんだと思います。

ハックにおいての一番の心構えは、勇気を持つことだと思います。それで僕、ネガティブな反応をされたことは一度もないです。

03
STEPPING UP
「一年でいいから」と言われて引き受けた理事
ゆっけ
ゆっけ
ビジネスラーニングから入って、勝手にLaLaをやって。そこからコロナが明けて、フォーラムでどう理事になっていったのか。その道筋を聞きたくて。
やまちゃん
やまちゃん
いろんなイベントに出ましたね。「めっちゃの会」とか、メンターメンティとか。実はミートアップはそんなに行ってないんです、苦手で。僕は大人数のコミュニケーションより、少人数の方が得意なタイプで。そうやっていろんな人と知り合っていく中で、ある時、期が始まる前のもんさんに「山ちゃん、一年でいいから理事やってよ」と言われました。それで理事を引き受けて、そこから承認プロセスを終て、会長を任されたという流れです。
ゆっけ
ゆっけ
「一年でいいから理事やってよ」と言われて受けた時と、その後「会長やってよ」と言われた時とでは、重みがだいぶ違うと思うんですけど。最初の理事の話が来た時は、面倒くさいとか無理みたいな気持ちもあったんですか。
やまちゃん
やまちゃん
面倒くさいとは思いましたよ。でも、指名してくれた人が大事で。尊敬している人だったので、彼のためにやろうと思った。それが最初でした。
ゆっけ
ゆっけ
かんちゃん:2017年の創業からずっと成長し続けているじゃないですか。おそらくすごく忙しい中で、EOの会長を引き受けたのは、なることでの自分の成長みたいなものを感じていたんですか。
やまちゃん
やまちゃん
もう、それしかないですね。僕はどちらかというと名誉欲みたいなものはなくて、あまり目立ちたくないタイプなので、正直最初はネガティブでした。でも、起業家団体を守るために何かをするなんて、これからの人生でもそうそうないだろうと思ったんです。自社が守護人であるように、起業家団体を守護する。アーリーの人もレイターの人も、いろんなフェーズの起業家がいる中で、これを主語に何ができるのか、どうすればみんなの経験価値が上がるのか。この問いは、リーダーにならないと、会長にならないと与えられないものなので。その問いを解く機会を得られたのは、すごく自分にとってプラスでした。
04
BIGGER PICTURE
主語がセントラルの会員から、EOジャパンの起業家へ
ゆっけ
ゆっけ
その意識があったから、やまさんが会長の時は全国のチャプターと積極的にコミュニケーションを取って、東京セントラルのいいところをどんどん伝えていく、という活動につながったんですか。
やまちゃん
やまちゃん
そうですね。セントラルの理事は、日本の理事だと思ってやるべきだと思うんです。前例をつくれるし、新しいチャレンジをして、うまくいけば他のチャプターに広げられるし、うまくいかなくても終験値になる。僕はEOジャパン全体の起業家のリテンションに貢献したいと思ってやっていました。結果として全国に友達ができて、それが自分にとってもすごく良かったなと。ピア・トゥ・ピア、ゲシュタルト、守秘義務という三原則がみんなの前提にあるから、そういう場で出会う人とは仲良くなるスピードが違うんですよね。守秘義務があるという前提があるからこそ、すごく安心して話せる。これもいい要素だと思います。
やまちゃん
やまちゃん
結局、ハックできるかどうかの分かれ目は、やっぱり勇気だと思うんですよ。自分の方がまだ小さいから、まだ売上や利益が足りないから、なんて理由でチャレンジをためらう必要はない。とにかく勇気を持って、一旦連絡してみることだと思います。

結局、ハックできるかどうかの分かれ目は、やっぱり勇気だと思うんですよ。

05
MEMBERS AS CONTENT
「会員がコンテンツ」——勇気を増幅させることがハックの近道
やまちゃん
やまちゃん
初年度にやったことがあります。EOにレバレジーズ社の岩槻さんがいると聞いて、面識をもらって、「山木です。いつもお世話になってます。30分お時間もらえませんか」とメッセージを送ったんです。そしたら返信が来て、ランチをしながら30分以上話せて。ちょうど30期のキックオフで、テーマが「繁盛」だったので、今一番繁盛させている日本の起業家は誰だろうと考えたとき、岩槻さんの顔が浮かんで。「岩槻さん、やりましょう」と声をかけたら、「いいよ」と言ってもらえて、そこにもつながっていくんです。人の愛を増幅させていくことが、一番のハックの近道なんじゃないかと思います。
やまちゃん
やまちゃん
EOには「いいよ」という言葉があって。結局、会員がコンテンツなんですよ。会員が多いほど、コンテンツも豊かになる。
ゆっけ
ゆっけ
使いこなせないまま、所属してるだけになって辞めていく人もいますよね。せっかくの機会を体験しないままなのが、すごくもったいないと思っていて。
やまちゃん
やまちゃん
グローバル費とローカル費を合わせると、EOの会費は年間70〜80万円くらいかかります。そのお金は、会社が稼いだ利潤から出ている。経営者として、リーダーとしての責任は、そこにかけた費用対効果をきちんと回収することだと思っています。自分自身をそのお金でアップデートすること、それが絶対に達成しなきゃいけないラインでした。まずは参加してみることです。行く前は正直、億劫なんですよ。でも行ったら、ほとんどの場合「行ってよかった」と思える。だから一歩、コンテンツに応募してみる、縁のある人に連絡してみる。それだけだと思います。

EOには「いいよ」という言葉があって。結局、会員がコンテンツなんですよ。

06
BEYOND THE TERM
会長を終えても変わらない関わり方——求めるんじゃなくて、自分で取りに行く
ゆっけ
ゆっけ
今、あこちゃん、アッシュ、やまさんと、歴代会長・委員会長にお話を伺っています。会長を終えて次に引き継いだ今、EOに対して求めるものや関わり方は、前後で変わりましたか。それとも変わらないものですか。
やまちゃん
やまちゃん
自分で取りに行くものだから。「求める」というのとは、ちょっと違うかな。素晴らしいものも人もたくさんある場所なので、一人一人の縁を大切にして、そこから何かを学べたり、人生がプラスに向くようなことを得られたらいいなと思っています。関わり方で言うと、今は政策提言の委員として活動しています。一会員として、EOに貢献しながら、EOから得るものも得る。そこは全く変わらないですね。会長ロスみたいなものも、まったくないです。会長だろうが理事だろうが正会員だろうが、コンテンツとしての権利はみんな一緒じゃないですか。ピア・トゥ・ピアだから、誰かが偉いわけじゃない。一会員として、自分の会社や起業家のために経験価値を上げられることをやっていく。それがずっと根底にあるので、役割が変わっても変わらないんです。
ゆっけ
ゆっけ
ゲシュタルト、ピア・トゥ・ピア、守秘義務という三原則をベースに、会員がコンテンツになって成長機会が生まれていく。それを自分が受け取ったように、また後につないでいく、みたいなこともあるんでしょうか。
やまちゃん
やまちゃん
「つなぐ」というと、なんだか偉そうな感じがして。そうじゃなくて、経験をシェアしているだけなんです。あくまで経験を聞いて、それをどう活かすかは本人次第じゃないですか。
ゆっけ
ゆっけ
かんちゃん:もしEOに入っていなかったら、ご自身はどうなっていたと思いますか。事業規模や、ご自身の中身が、大きく変わっていた可能性が高いですか。
やまちゃん
やまちゃん
ちやほやされて、たぶん大したことなかったと思いますね。EOのいいところは、自分より上を見られること。仮想敵を作れるのが、すごくメリットだと思っていて。敵じゃなくて、仮想の敵です。自分よりすごい人を見つけて、悔しいと思える。嫉妬とはちょっと違うんです。意地悪なことを言う人がいなくて、みんな優しい。だから、憧れると同時に、いつか超えてやるという気持ちになる。同じ時代を生きていて、資金調達環境も同じ。だから、憧れで終わっちゃいけないと思っています。憧れで終わったら、そこに学びがない。悔しいと思えたり、コンプレックスを感じられたりするのは、場が健全だからこそだと思います。
やまちゃん
やまちゃん
失敗談をみんながシェアしてくれるのも大きいですね。成功はアート的な要素が多いですが、失敗は科学できる。壁をぶち破ったというより、労せず失敗を減らしてもらえた、という効果の方が大きかったと思います。

自分で取りに行くものだから。つなぐんじゃなくて、経験をシェアしているだけなんです。

Interview Profiles

登場人物紹介

やまちゃん
Interviewee · やまちゃん
山木 智史
株式会社Re-grit Partners 代表取締役社長兼CEO
インタビュイー EO 2020

DXコンサルティングを軸に急成長を続けるRe-grit Partnersを率いる。EO Tokyo Central 第30期会長。会長テーマは「繁盛」。

ゆっけ
Interviewer · ゆっけ
上田 啓太
UNITE株式会社 代表取締役CEO
インタビュアー

体験ハック委員企画の聞き手。営業・マーケティング・事業責任領域の事業構造再構築を専門とする。