EO Member Interview Series
# 人脈・ネットワーキング # #

「人と深く繋がること」こそ、経営で最も強い武器になる。

異業種でほぼ100%のヒットを重ねる稀有な経営者・関谷有三が語る、EOという環境の“使い倒し方”。聞き手は、カーナベル・三浦真家。

セッキー
Interviewee
関谷 有三(セッキー)
OASYSグループ CEO
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ぜんす
Interviewer
三浦 真家(ぜんす)
カーナベル株式会社 会長
関谷 有三
ぜんす
ぜんす
カーナベル株式会社の三浦真家と申します。本日はよろしくお願いいたします。まずは関谷さんのEO(起業家機構)歴や、現在の会社の事業フェーズについて教えていただけますか?
セッキー
セッキー
よろしくお願いします。EOはセントラル支部に所属して6年目くらいで、コロナ禍の最中に入会しました。現在の事業フェーズとしては、飲食事業で約20億円、アパレル事業で17〜18億円の売上規模があり、合わせると40億円弱の事業規模になります。そこに加えて、まだ始まったばかりの「スナテク(スナック×テクノロジー)」という事業があります。
私が入会した時は、飲食とアパレルを合わせて売上が20億円ほどの時でした。実はコロナ前は売上が60億円ほどあったのですが、コロナ禍での事業売却や縮小を経て20億円になり、EOに入ってから再び倍の40億円弱まで成長しました。そして今、スナテクでユニコーン企業を目指すようなスタートアップのプロジェクトが始まっている、というのが現在のフェーズです。
ぜんす
ぜんす
6年前、なぜEOに入ろうと思ったのでしょうか?
セッキー
セッキー
入会前もそれなりに事業規模や影響力はありましたし、経営者団体に入らなくてもちゃんと成長できていました。昔からEOのことはよく知っていて、仲の良い友人もたくさん入っていましたが、そもそも私は経営者同士でつるむのが嫌いという、よくある「経営者団体嫌い」だったんです。
ただ、コロナ禍で業績が落ち込んでいたというよりも、活動が制限されてとにかく「暇」だったんですね。やれることが限られる中で、毛嫌いしつつもやっぱりEOのことは気になっていました。「こんなに暇な時くらいしか、体験入会するきっかけはないだろうな」と思い、入会を決めました。
01
STRENGTH
異業種で「ほぼ100%」成功を収める天才的な強み
ぜんす
ぜんす
これまでのご実績を踏まえ、ご自身で思う「強み」はどういったところでしょうか?
セッキー
セッキー
元々は家業の水道会社から始まり、飲食業ではタピオカのムーブメントを作り、アパレルでも人気のブランドをいくつも作ってきました。現在のスナテクも、日本のスタートアップ界隈でおそらく最も注目されている会社の一社になっています。このように、全く異なる様々な領域の中で、ムーブメントや話題になる事業を「連続的に作っている」のが私の強みです。
ぜんす
ぜんす
新規事業は失敗も多い中で、全く経験のない業種に次々と飛び込んで成功させていく。ほぼ100パーセント成功しているというのは、本当にすごいことですよね。
セッキー
セッキー
たくさん成功している人はいますが、ここまでジャンルが違うビジネスでほぼ100パーセントうまくいっているケースは、日本の経営者の中でもかなり珍しい事例だと思います。
02
FIT IN
経営者団体嫌いからのスタートと、苦労した「馴染み方」
ぜんす
ぜんす
今のお話を聞くと悩みがなさそうですが、6年前に入会されてから、今の事業成長に至るまでに大変だったことや課題などはありましたか?
セッキー
セッキー
事業の課題の前に、まずは「経営者団体への馴染み方」が最初の大きな課題でした。つるむのが嫌いで入会したものの、初めて月例会に行った時は誰も知らないし、声もかけられない。周りは知り合い同士で固まっていて、「すげえつまんねえな」「お前、俺を誰だと思ってるんだ」とさえ思いました。普段はどこに行ってもチヤホヤされるのに、EOに行くとポツンとして誰にも話しかけられない。居心地が悪くて、馴染むまでがすごく大変でしたね。
ぜんす
ぜんす
そこからどう変化していったのですか?
セッキー
セッキー
私の場合は、入会2年目で月例会の司会を務めたことで、イレギュラー的に早く知り合いを増やせました。当時の司会といえば顔の広い重鎮が務める、会長に次ぐくらい重要なポジションだと言われていたので、入会2年目で抜擢されたのはかなり珍しいパターンでした。(※名古屋の元会長であるしんちゃんやアリピーさんなど、今でこそ入会歴の浅い人が司会をやることも増えましたが、当時はそういった変化の始まりでした。)
03
PERSPECTIVE
視野を広げた「1000億円」の景色と、エンジェル投資家たちとの出会い
ぜんす
ぜんす
その大変だった時期を越えて、EOのコンテンツを活用したことで事業の課題解決や成長に繋がったことはありますか?
セッキー
セッキー
事業がV字回復して売上が倍に伸びたことも大きいですが、何より良かったのは「色々な経営者の多様なビジネスモデルを知れたこと」です。入会1年目の頃は知り合いがいなかったからこそ、とにかく「ラーニング(学びの場)」に出まくりました。そこで学びを得ながら、参加者と仲良くなることを繰り返すうちに、様々な経営手法を知ることができました。また、スタートアップでの調達、銀行借入、エンジェル投資家からの調達など、色々な資金調達の方法を知れたことも大きかったです。
ぜんす
ぜんす
自分一人では視野が狭くなりがちですが、色々な繋がりから全く違うアプローチを知れたのですね。
セッキー
セッキー
ええ。私は売上が60億から20億になり、今40億まできましたが、以前はせいぜい「目指せ100億」くらいの視野しかありませんでした。しかし今メインでやっている「スナテク」は、国内の著名な投資家に入っていただき、5年で2兆1000億企業(ユニコーン)を作ろうというプロジェクトです。
これまでは銀行借入以外の資金調達をしたことがほぼなく、5年で1000億という規模は、従来の飲食やアパレルの延長線上では描けないビジネスモデルでした。EOをきっかけに多様なビジネスのケーススタディを学べたことが、本当に大きかったです。EOに入っていなければ、100パーセントやっていなかったですね。
ぜんす
ぜんす
EOに入ったことで、今までになかった全く新しい発想が生まれたのですね。
セッキー
セッキー
面白いことに、ユニコーン企業を作りたいと立ち上げたスナテクの最初のエンジェル投資家は、全員がEOメンバーでした。
人材系大手ウィルグループ(グループ売上約1500億円)の池田さん、会社売却して引退された旧オプト(デジタルホールディングス)の鉢嶺さん、売上約1000億円のハッチさん。さらに、スタートアップとして数十億円の調達経験があるエアクロのアッシュさんや、どんな国に行っても物怖じせずにガンガン渡り歩くEO大阪の“バンちゃん”こと北島さんなど、錚々たる方々に立ち上げの株主として入ってもらいました。
自分には自信がありましたが、1000億の世界や数十億の調達を経験している、まるで「サイヤ人」のようなすごい人たちと親友のような関係になれ、一緒にビジネスを立ち上げられる。これがEOの人間関係の素晴らしいところです。(※フォーラム内でのビジネスは禁止されていますが、それ以外の活動での繋がりです)
04
EO HACK
年間50回のラーニングと「自分から動く」圧倒的EOハック術
ぜんす
ぜんす
先ほど「ラーニングに出まくった」と仰っていましたが、どれくらいの頻度で参加されていたのですか?
セッキー
セッキー
年間で50個くらい、月に3〜4回は出るのが当たり前でした。参加するだけでなく、話を聞いて感動した講師や「こいつ面白いな」と思った参加者とは、必ず超仲良くなることをマストにしていました。自分が興味を持った人を集めて、勝手に1on1や4人での集まりを頻繁に企画していました。
ぜんす
ぜんす
つるむのが嫌いと言いながら、自分が良いと思った人は自ら集めて活動を作っていたのですね。そういった入会初速の1〜2年の動きが、今の成長に繋がっている実感はありますか?
セッキー
セッキー
間違いなくあります。最初の2年で色々な知り合いができ、「自分のやり方が全てではない」と気づけました。
また、入会2年目から3年間理事を務めたことも非常に大きかったです。もんちゃん、アッシュ、山ちゃん、アコちゃんなど、会長前後を務めるようなメンバーを一番側近の理事として見てこられました。理事になると月例会や理事会だけでなく、海外カンファレンス(GLC)や国内の他チャプター理事とのイベント(JAS)、理事だけのリトリート、戦略を立てる会(SS)など交流の機会が多く、仲が劇的に深まります。
ぜんす
ぜんす
深く付き合うことで、視座が広がっていくのですね。
セッキー
セッキー
EOには「トラスト&リスペクト」や「守秘義務」、そして上下関係のない「ピアツーピア」という基本的なマインドセットが根付いているので、人間関係がすごく楽なんです。マウントを取られそうになっても「ピアツーピアですよね」と言えますし、お互いの弱みの部分を開けたり背景を知ることで、会話の深さが全く違います。外での自慢話の応酬とは違い、本質的な学びがあります。
加えて「MyEO」の活動として、当時は無かった『77年会(同級生会)』を同い年のメンバーと立ち上げました。今では60人ほどのメンバーがおり、年3〜4回リトリートに行っています。EOメンバーであり同級生でもあるので、イーブンな関係で秒で深い話ができます。
05
PAY FORWARD
与えること(ペイフォワード)こそ最大の学び
ぜんす
ぜんす
関谷さんは、ご自身がアウトプットする側としても貢献されていますよね。セントラル以外のチャプターでも開催されている「関谷塾」は、EOのラーニングの中でも上位5%に入るほどの人気だと伺いました。貢献することで得られるものは大きいですか?
セッキー
セッキー
めちゃくちゃあります。私は「ペイフォワード」という言葉をかっこつけて使うのは好きではなく、自分がアウトプットすることによる学びの方が遥かにデカいと思っています。人に何かを伝え、その人の人生に影響を与えることには大きな責任が伴い、だからこそ学びがあるのです。「子どもを育てることで親も成長する」のと同じですね。順送りではなく、与えることによる学びの方が大きいと私は思っています。
ぜんす
ぜんす
教えてやるんだという意識ではなく、お互いに学び合うWIN-WINのコミュニケーションですね。
セッキー
セッキー
メンター・メンティーの関係もまさにそうで、メンターもメンティーと同じくらい学びがあります。例えば、上場を経験した50代のレジェンド経営者と、20代のAIネイティブ経営者を比べた時、どちらがすごいかではなく、戦うフィールドが違います。下手したらこの時代においては20代のAIネイティブ経営者の方が強者である可能性すらあります。EOには年齢を問わずランダムに交流する機会(ララや運動会など)が多いので、様々な立場からお互いに学べることがとてつもなくあります。
06
3 METHODS
リターンを最大化する3つの具体的なEO活用法
ぜんす
ぜんす
改めて、関谷さんが実践して最もリターンが大きかったEOの活用法を3つ教えていただけますか?
セッキー
セッキー
1つ目は、ラーニングにたくさん出ること。
2つ目は、ララ(少人数での深い交流)をやりまくること。私は公式のララだけでなく、自分で10個くらいのララを作っていました。1日で終わるものや、深く話を聞きたい人を4人ほど集めて勝手にリトリートに行くなど、EOを使い倒していました。
3つ目は、MyEO(同級生会など)を通じた共通項での繋がり。
さらに、鉢嶺さんの「はち」にかけて、8年間定点で合宿を行う「鉢嶺塾」というラーニングも勝手に作りました。1000億の景色を知る人から毎年定点で学ぶことで、自分が目標にどう近づいているかが明確にわかります。
ぜんす
ぜんす
これらに共通する本質は、「人と深く繋がること」ですよね。これが事業にどう直結するのでしょうか?
セッキー
セッキー
自分の事業の強みも弱みも、人としての良いところも悪いところも知り尽くしている人が50人いたらどうでしょう? 自分が課題の壁にぶつかった時、無償の愛で壁打ちに付き合ってくれ、かつ最適解を持っていそうな相談相手を知っている。そんな親友レベルの人間関係を数十人規模で作れること自体が、経営においてとてつもなく強いことなんです。ただ所属しているだけでは無理ですけどね。
ぜんす
ぜんす
EOに所属しながらまだ活用(ハック)できていない後輩に向けて、声をかけるとしたら何と言いますか?
セッキー
セッキー
「ハックしようと思わないなら、入っている意味がない」「一人でシコシコやっていればいい」ですね。成長しよう、EOを使い倒そうと思っていないなら、会社も辞めてしまえばいいと思うくらい選択肢がありません。「会社を潰してもいい」と思って経営している人がいないのと同じように、サッカー部に入ってサッカーの練習をしないなら意味がないですよね。その気がない人に対して「人生を見つめ直せ」と余計なお世話を焼くつもりもありません。情報提供はしているわけですから、あとどう受け取るかは本人の自由です。
Interview Profiles

登場人物紹介

セッキー
Interviewee · セッキー
関谷 有三
OASYSグループ CEO
インタビュイー EO 2020

飲食やアパレル、ITなど異業種で次々とヒットを生むグループ企業。水道業から始まり、タピオカのムーブメント創出、人気アパレルブランドの立ち上げを経て、いまは「スナテク」でユニコーンを目指す。

OASYSグループ 公式サイト
ぜんす
Interviewer · ぜんす
三浦 真家
カーナベル株式会社 会長
インタビュアー EO 2026

ポケモンなどのトレカ流通インフラを、IT・AI・ロボテックで創る会社。テクノロジーの力で、これまで人手に頼ってきた市場に新しい流通の仕組みを築こうとしている。

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