起業家320名が集結:EO史上最大規模の大運動会を開催しました
開催日: 2026年5月29-30日
会場: 夢の島公園 陸上競技場 & Bumb 東京スポーツ文化館
起業家・経営者の国際的なコミュニティであるEO(Entrepreneurs’ Organization)。その世界最大規模のチャプターであるEO Tokyo Centralは、全国のチャプターから起業家が集う大運動会を開催しました。
参加者は、320名・32チーム。例年は100〜150名規模で行われてきた運動会ですが、EO Japan 30周年という節目の年に、史上最大の規模での開催となりました。
「会食10回より、運動会1回」に込めた思い
実行委員長を務めた岩本稜平さん(株式会社PRUM 代表取締役)が、運動会に込めていた思いがあります。それは「運動会のチームを、第二のフォーラムにしたい」というものです。表立って掲げられたテーマというより、運営する岩本さん自身が大切にしている、もう一つのねらいでした。
EOには、毎月顔を合わせて深い対話を重ね、信頼関係と心理的安全性を築いていく「フォーラム」という仕組みがあります。それと同じようなつながりを、運動会のチームでも生み出したい。岩本さんの企画には、そんな願いが込められていました。
岩本さんは、運動会の価値をこう語ります。
「会食を10回やるより、1回の運動会のほうが、圧倒的に仲間になれます」
人と人が本当に仲良くなれるのは、一つの目的に向かって同じ方向を向いているとき。負けず嫌いの経営者たちが、「絶対に1位になるぞ」という空気のなかで一日半をともに過ごす。それだけで、かけがえのない仲間になれる。岩本さんは、その手応えを2年前の初参加以来、感じ続けてきたと言います。
当日は遊びとして本気で楽しみながらも、岩本さんがその先に見据えているのは事業の成長です。「かけた時間やコストに対して得られるものの大きさを考えれば、これ以上の取り組みはないと思っています」という言葉に、岩本さんが運動会に込めた思いが表れています。
当日の熱狂と、チームごとのドラマ
運動会の熱は、当日だけのものではありませんでした。チームは2〜3か月前から編成され、競技も事前に発表。そのため、各チームが早くから動き出しました。
1500メートルの代表選手は夜な夜な走り込み、リーダー対抗のけん玉大会に向けて特訓する様子をグループチャットで共有し合うリーダーたち。「キックオフの飲み会の前に、皇居でみんなで走ろう」という声まで上がったといいます。
各チームの結束は、コスチュームにも表れました。学ランで揃えるチーム、幼稚園児の衣装で登場するチーム、思い思いの仮装で「目立とう」と気合を入れるチーム。チームごとの個性と一体感が、会場を華やかに彩りました。
競技は実に多彩でした。綱引きやリレー、1500メートル走といった本格的な種目で運動好きが汗を流す一方、あっち向いてホイやけん玉、モルック、ドミノ倒し、ピンポン玉リレーなど、運の要素が強く、体力に自信がなくても活躍できる競技も数多く用意されました。「運動会」でありながら、誰もが主役になれるよう設計されている点が、この運動会の大きな特徴です。
なかでもトラックを使った1500メートル走とリレーは、会場が一体となって大いに盛り上がりました。1500メートル走には、オリンピックの陸上競技に出場した猫ひろしさんがゲストとして参加し、会場をさらに沸かせました。
特筆すべきは、各チームのリーダーの顔ぶれです。上場企業の創業者やEO会長経験者といった、いわゆる大物経営者がずらりと名を連ね、本気で勝負を繰り広げました。普段はなかなか接点を持ちにくいこうした経営者と、丸一日、同じチームで汗を流す。さらに運動会のあとには、チームでリトリートに出かけるなど、当日だけでは終わらない時間を共有していきます。立場や肩書きを超えて一気に距離が縮まることもまた、この運動会ならではの価値だと言えるでしょう。
優勝に輝いたのは、名古屋チャプターのメンバーだけで結成されたチームでした。日頃から同じチャプターで活動し、信頼関係を積み重ねてきた仲間同士。その強い結束力とチームワークこそが、頂点を勝ち取る原動力になりました。チャプター単位だからこそ生まれる一体感が、結果にも表れた形です。
前日に開かれた前夜祭も、大いに盛り上がりました。「翌日の仕事を気にせず集まれる起業家が300人。だからこそ、誰もが心から羽を伸ばせる夜になりました」と岩本さんは振り返ります。コミュニティの熱気は、運動会の本番前から最高潮に達していました。

最後まで熱量を保つ、運営の工夫
これだけの規模を一日通して盛り上げるため、運営には数々の工夫が凝らされました。
点数で大きく負けているチームは、途中で気持ちが切れてしまいがちです。そこで、昼と夜で配点を完全に分け、夜の部はスコアを一度リセット。最後まで逆転のチャンスが残るようにしました。さらに夜の競技は「あっち向いてホイ」のようにシンプルで疲れにくいものを選び、熱量が途切れない設計としています。
今回初めての試みとなったのが、「チャプター対抗」という形式です。これまでは全国の参加者を混ぜてチームを編成していましたが、今回は同じチャプターだけで組む選択肢も用意されました。チャプター単位なら運動会のあとも月例会ですぐに再会でき、全国混合のチームなら普段は出会えない仲間とつながれる。参加者がどちらかを選べるようにすることで、つながりが運動会のあとも続く仕掛けが整えられました。
30社以上が協賛|「みんなで作った」運動会
今回の運動会を支えたのは、運営メンバーだけではありませんでした。EO会員の30社以上が、協賛企業として名を連ねました。
景品も、会員企業から提供された多彩なものでした。リトリート券や高級ヴィラ・お城への宿泊体験、チームで楽しめる食事券といった豪華な賞品に加え、参加者全員分のポータブル充電器や日焼け止め、会場内のマッサージブースまで。さまざまな協賛が集まりました。
「運営だけでなく、みんなで作った運動会でした」と岩本さんは振り返ります。EO会員のなかから協賛が集まることで、そこにまた新たなコミュニケーションが生まれ、感謝を伝え合う関係が広がっていったといいます。
運営に携わるという経験
今回の運動会は、一年がかりの準備によって実現しました。協賛企業とのやり取りから、競技の設計、会場、演出、パフォーマー、飲食、ルール、当日のタイムスケジュール、司会まで。検討すべき事柄は何十項目にもおよび、その一つひとつが、ほとんど一つのプロジェクトに匹敵する規模だったといいます。
問題が出れば改善し、また次の課題に向き合う。その繰り返しを、実行委員のメンバーが分担して支えてきました。岩本さんは、この運営の経験そのものに大きな価値があったと語ります。
「企画運営を仲間とやれたこと自体が、何よりかけがえのない経験でした」
大変な準備を経たからこそ、ほかのイベントに参加したときにも心から感謝できるようになったといいます。運営される側の苦労を知ることが、新たな学びにつながったと岩本さんは話します。手弁当で取り組む時間は、決して負担なだけのものではなく、何よりの学びとかけがえのない経験になる。今回の運動会は、そのことを実行委員自身が実感する場にもなりました。
来年へ開催に向けて
参加者からは、終了後に「来年も絶対にやってほしい」という声が数多く寄せられました。来年も実行委員長を務める岩本さんは、「今回を超える運動会に、確実にします」と意気込みを語っています。
会食を重ねても得られない絆、事業にまで広がる信頼関係、そして運営に携わることでしか得られない学び。EO Tokyo Centralの運動会は、起業家コミュニティの価値が最も濃く凝縮された場となりました。
EOへの入会を検討されている経営者の方は、ぜひ一度、ガイダンスにお申し込み、「仲間と本気で向き合う」コミュニティをのぞいてみてください。すでに会員で、まだ参加したことのない方は、来年こそ、一参加者として、あるいは委員として、この熱量のなかに飛び込んでみてはいかがでしょうか。
取材協力:岩本稜平さん(株式会社PRUM 代表取締役 / 運動会実行委員長)