学生の情熱と未来への挑戦 ― GSEA × 株式会社Luup 岡井大輝氏 講演

2025年10月某日に開催されたEO Tokyo Centralの定例会では、未来を担う学生起業家たちによるピッチコンテスト「GSEA(Global Student Entrepreneur Awards)」と、株式会社Luup 代表取締役社長 岡井大輝氏による講演が行われました。
学生の熱意と、社会インフラを創る起業家のリアルな言葉が交差した、学びと刺激に満ちた一日となりました。
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学生ピッチコンテスト「GSEA」 ― 自由な発想と社会課題への挑戦
GSEAでは、大学で培った専門的な知見を活かしてビジネスを構築する学生や、自身の幼少期の実体験を原点に課題意識を持ち、社会に新しい価値を生み出そうとする学生たちが登壇しました。
彼らのピッチには、日本国内にとどまらず、グローバル展開を意識した構想や、日本の社会課題に真正面から取り組む姿勢が多く見られました。
スケールの大きさと柔軟な発想が共存する、まさに“学生だからこそ持てる自由な視座”が印象的でした。
中には、社会人顔負けの堂々としたプレゼンテーションで審査員を驚かせる学生もおり、若き起業家たちの未来に会場全体が期待と希望を感じる瞬間がありました。
結果は以下のようになりました
第3位: 株式会社OhMyFamily 作野充
第2位: 株式会社Emunitas 山口由人
優勝: Parakeet株式会社 中村泰貴
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株式会社Luup 代表取締役社長 岡井大輝氏 講演 ― 社会インフラを創る覚悟
後半では、電動マイクロモビリティ事業を展開する株式会社Luupの岡井大輝社長が登壇。
起業初期、売上が立たず「毎月の支払いが怖かった」と振り返るほどの苦しい時期を経て、法律の整備を追い風に事業を急拡大させた経験を語りました。
特に印象的だったのは、「法整備に向けて何度も実証実験を繰り返した」という言葉。
行政や警察をはじめとする多くのステークホルダーと連携しながら、社会全体が納得できる交通インフラを創り上げていく姿勢に、起業家としての粘り強さと覚悟を感じました。
講演では、新たに発表された三輪モビリティ「ユニモ」にも言及。
姿勢の自動アシスト機能をトヨタと共同開発し、アプリと連動したパーソナライズ機能を備えるなど、まさに「未来の乗り物」と呼ぶにふさわしい革新性を備えています。
このユニモの開発は、高齢化が進む日本から「世界初のユニバーサルカー社会実装」に挑む取り組みでもあります。
単なる交通手段ではなく、“誰もが移動できる社会”という新しい社会インフラを創ろうとするLuupの挑戦に、会場からは大きな共感と拍手が送られました。
まとめ
学生たちの自由な発想と、社会を変革する起業家の現実的な挑戦。
この定例会では、次世代の可能性と、現場で奮闘するリーダーの情熱という「未来を創る二つの力」を感じる時間となりました。
EO Tokyo Centralは、こうした学びと刺激の機会を通じて、メンバーそれぞれが次のステージへと進化していける場を提供していきます。