株式会社はっぴーぷらねっと 代表取締役 叶理恵さんが大阪府立山田高等学校で起業家ペイフォワード講演を実施

2025年9月17日、大阪府立山田高等学校にて、EO Tokyo Centralの「起業家ペイフォワード」プログラムによる講演会を実施しました。登壇したのは、株式会社はっぴーぷらねっと代表取締役の叶理恵さん。1年生361名と教職員を前に、「知らないと選択できない」「問いを持つ力」をキーワードに、等身大のキャリアと起業のリアルを伝える時間となりました。
講演前のひととき:校長室での面会
開会前には校長室にて前田校長先生と面会。卒業アルバムをめくりながら、当時と変わらない校舎や校庭の風景に思い出を重ねる叶さんの姿がありました。あわせて、これからの山田高校のビジョンや学校への熱い想いについても、校長先生から直接お話を伺いました。母校を想う温かな空気のなか、体育館に移動して講演はスタートしました。
「知らないと選べない」— 15歳の自分に届けたかったメッセージ
叶さんは、自身が“ごく普通の家庭”に育ち、進路の局面で「そもそも選択肢を知らなかった」経験を率直に語りました。
「知らないって、そもそも選べないということ。だからこそ、若いうちから多様な大人の話を聞き、一次情報を自分で取りに行ってほしい」
大学進学・就職・転職・起業に至るまでの紆余曲折、そして女性が仕事と家庭を両立しながらキャリアを築く難しさと手応え。成功談に終始せず、“失敗や遠回り”も含めた具体的なエピソードが、生徒たちにとって自分事としてのキャリアを考えるきっかけになりました。
“問いを持つ力”と学び続ける姿勢
講演の核は、「なぜ?」と問う習慣。
「なぜあの人は結果を出せるのか」「なぜ自分は今これを学ぶのか」——目の前の出来事に問いを当て続けることで、勉強も部活動も将来につながる“意味”を帯びてくる、と叶さん。さらに、人・本・旅から学び続ける重要性を強調し、情報が溢れる時代だからこそ自分の頭で考える姿勢を身につけることを呼びかけました。
起業は“特別な誰か”のものではない
「起業家になるなんて夢にも思っていなかった」と話す叶さんは、社会人としての行き詰まりやマネジメントの葛藤を経て、35歳で起業。「遅咲きでもいい。一歩を踏み出すのに“遅すぎる”はない」という言葉に、会場の空気がぐっと引き締まりました。
海外での暮らしや多様な文化との出会いに触れながら、「地理・性別・経済といった条件に左右されず、幸せに生きることを諦めない人を増やしたい」という自身のライフミッションも共有しました。
生徒たちの反応:キャリアが“自分事”に
質疑では「高校のうちにやっておくべきことは?」「失敗が怖い気持ちをどう乗り越える?」「女性のキャリアに必要な視点は?」など、具体的な質問が多数。
講演後の感想には、
- 「起業がキャリアの選択肢のひとつだと知った」
- 「“知らないと選べない”という言葉が刺さった。大人にたくさん質問してみたい」
- 「部活や勉強にも問いを持つことを意識したい」
といった声が並び、キャリア観が“自分事”に切り替わる手応えが感じられました。
起業家ペイフォワードの意義
EO Tokyo Centralは、本プログラムを通じてアントレプレナーシップ教育を学校現場へ届けています。成功と失敗の両面をリアルに共有することで、生徒一人ひとりが自分の内側にある可能性に気づき、「自分の人生をどう生きるか」という根源的な問いと向き合う後押しを続けていきます。地域や母校への“恩送り”の循環が、今回の山田高校でも確かな形となって広がりました。
実施概要
日時:2025年9月17日(水)
会場:大阪府立山田高等学校
登壇者:株式会社はっぴーぷらねっと 代表取締役 叶理恵 氏
参加者:1年生 361名、教職員
主催:EO Tokyo Central(起業家ペイフォワード)